耐え切れないストレス
2006年6月17日僕には、愚痴を言える人がいない。
今日はスポーツジムに親といく日で、親の帰りを待っていた。
待っている間着々と準備をしてタオルを残して準備が整った。
タオルはたぶん、痴呆症の祖父のいるところにある。
それがいやでとりにいくのを考えた。
親が帰ってきたときに、同時にとりにいけばカモフラージュになるかと思い、待っていた。
2時間がたった。
ずっと立ちっぱなしで待っていたので、その状況に苛立ちと吐き気がしてきた。
あたりは真っ暗になっていた。
さっきまで明るかった。
こんなに待たされるなら、2時間前に自分ひとりで先にいっていればよかったと後悔した。
今からでも遅くない、先にいくか悩んだ。
耐え切れなくなって、タオルを取りに行くことにした。
痴呆症の祖父の向こうにそれはあった。
軽くあしらって、すばやく退避することにした。
抱え込んで持とうとした洗濯物の束が落ちそうになって、持ち替えたらばらばらになり、同時に持っていたハンガーが壊れた。
それでもその場を早く立ち去りたかった。
同時に雨が降り始めた。
こんなときに雨。
僕の見切り発車を阻む出来事。
残念だった。
そのころになると、ストレスからか、気分がよかったのに機嫌が悪くなってきていた。
親が帰ってきた。
「ごめんごめん遅くなって」と軽くあやまられた。
遅くなるならメールくらいいれろよと、心の中で叫んだ。
そうすればはやくいけたのにと、叫んだ。
でも、声には出さなかった。
仕事だったんだし、遅くなるかもっていってたんだから、いまさら何を言っても、買い物までして疲れているのに申し訳なさそうに帰ってきている親に今言いたいことをすべてぶつけたら、それ以上ストレスにさせてしまうんだろうと思っていうのをやめた。
一言でもしゃべるとそれが親の負担になりそうだからそれ以降しゃべらなかった。
しゃべったら、楽になるかもしれないけど、親にとってはストレスだし、たぶん反論してくる。
そうしたら僕もストレスをそれ以上に受けてしまう。
でも、スポーツジムでがんばれば、キリンさんと楽しくお話できればそれは解消されると思っていた。
しかし、時間は少なく、案の定僕の苦手な客が先に来ていた。
先日の外国の大地震で大々的に報道されていたニュースを見て、その人は「〜千人も死んだのか、ははは」と人を数にして笑っていたからだ。
その人はスポーツジムに来るたび、会社での愚痴を大きな声でこぼす癖がある。
そして、なりふりかまわず態度がでかい。
たぶん会社では身分の低い人なのだろう。
ここぞとばかり態度をでかくして、えらそうにしている。
そんな人は苦手だ。
そんな人が僕より先に来て、ベンチプレスをしていた。
僕もすぐにするはずだったが、同時にしたくなかったのでバイクに乗って時間をつぶすことにした。
血圧153だった。
その人のくだらない話が耳に入ると、本当にくだらなかった。
自転車をこいでいれば気分も変わって楽しくなると思っていた。
でも、そう変わらなかった。
キリンさんと笑顔で話せたのは最初だけ、名前を書くときだけだった。
自転車をこぎ終わると、さっきの客は終了していたので、早速僕はベンチプレスのメニューをすることにした。
結果、あがらなかった。
前回よりちからがでなかった。
なえた。
落ち込んだ。
体育すわりした。
今日は何のためにスポーツジムにきたのか悲しくなった。
時間もないし、せっかくメニューのレベルアップを目指していたのに。
ベンチプレスが終わると、普段のメニューをはじめた。
時間は20分もなくなっていた。
1セットを5分でこなすことにした。
休む余裕もない。
キリンさんに話しかける時間もない。
続けて3セットしているからいつもの重さが上がらない。
たぶん、効率悪い。
筋肉にあまり効いていない。
それでも、時間までに終わらせようと必死だった。
ついてこない体に、ついてくると言い聞かせた。
あがらなくても回数をこなさせた。
残り3分くらいだったろうか、ようやく終わった。
親は先に引き上げていって休んでいた。
終了時間を迎えるとチーフとキリンさんが掃除を始めた。
もはや話しかける隙なし。
へとへとになりながら、ちょっとだけキリンさんに話しかけてから、記録用紙に今日のメニューを書き込んで、お疲れ様でしたといって帰ろうとした。
声は届かず、チーフが気づいてくれたが、僕は存在感なくその場から姿を消した。
親がせかすような顔で待っていた。
無言でスポーツ飲料を受け取ると僕もすばやく歩き出した。
はじめてみるスポーツジムの終了時間。
静かだった。
寂しさがあった。
親の車に乗ると、スポーツジムでの活動意義などを考えた。
結局考えてみれば、今日は時間に合わせて無理な速度でがんばらなくても、明日きてゆっくり補強しておけばよかったんだ。
そんなことを帰りがけに思った。
そもそも、今日は食べ物のとり方で間違っていた。
朝飯では炭水化物を海苔巻き5本も食べておいて、お昼には野菜とたんぱく質しかとっていなかった。
それで夕方にスポーツジムにいけていたらまだよかったが、スポーツジムにいったのは夜7時過ぎだったから、すでにエネルギーもなくなっているだろうころだった。
間に何かエネルギーになる炭水化物を取っておけばこんなにちからがでない状態にはならなかっただろうに、親が遅くなるということを見込んでエネルギーの摂取をしていなかった。
それが今回の間違い。
でも、親がもっと早く帰ってきていたら、遅くなるというメールをくれていたら、と考えるとそれは間違いなのか、最近体重が増えたからそれに対して少しずつまた食べ物の量を減らそうとしていたからよかったのか、そんなことを考えていたら、結局は誰が悪かったのかということを決めてそれのせいにして、落ち着きたかったんだろう。
誰のせいだ。
そんなこと、考えたって意味ない。
どんどん暗くなっていく。
落ち込んでいく。
でも、この気持ちは親に話せない。
親だけでなく、話す人がいない。
愚痴を言える人がいない。
親に言えば、逆に反論される。
そんなこといわれたら、僕も怒りが出てしまう。
この前、親の前で豆腐を床に投げ落とした。
父親があんまりも酒に酔っ払ってからんでくるので、普段から我慢していたのを爆発させた。
そうしたら、その光景を見て、両親いわく「短期直しなさい」だそうな。
僕はその場のその一言で爆発したわけじゃない。
普段から父親の酒癖がいやだった。
一言一言が皮肉でいやだった。
でも、それは家庭の事情や祖父祖母のことを考えて、我慢している父親に対する少しの気遣いとして、煙たい態度はみせないようとしていたんだ。
だから、僕は反抗もせず意見もいわず、話を聞き流していたんだ。
でも、そのときはものすごく皮肉だった。
そんな皮肉ばかりの家庭に生まれたことを残念に思い、そんなことを知らずにいう大人になるまいと心に誓った。
そんな前のこともあり、またひたすら我慢していた。
たぶん、そのストレスを衝動で怒りに変えて、爆発させたらまた言われる「短気直しなさいよ」って。
絶対に反論してくる。
親は親同士、愚痴や文句を言って気を休めているけど、僕には言える人がいないんだ。
親に言ったら逆にストレスになるんだ。
でも、このまま我慢していていいのかな。
絶対に爆発する。
そんなことを考えながらシャワーを浴びた。
家に帰れば、軟禁される。
軟禁される。
軟禁される。
9時に寝る痴呆症の祖父。
夜中に起きてきてはいかいするくせに、寝るときは早い。
そのせいで、祖父母のいる家に部屋のある僕は10時には部屋に入らないといけない。
入ったら最後、出られない。
出ようと動くとやたら耳のいい祖父がおきてきて、「だれだ」と叫ぶ。
犬よりいやだ。
はいかいするときは、僕の部屋をのぞいてきたりする。
何度もドアを開けてのぞく。
足が弱いので歩幅は狭く、夜中ごとごと足音が響いてすぐわかる。
臆病。
先祖様に見られていると思うといえない言葉だけど、警戒心が高いんじゃなくてただ怖いだけだと思う。
そんな祖父に言いたい言葉は山ほどある。
でもそれはお天道様の目を気にするといえない。
若者で僕ほど、「お天道様の目」を気にしている人は少ないと思う。
人が見ていないから、赤信号をわたろう。
人が見ていないから、速度を上げよう。
人が見ていないから、ごみを捨てよう。
そんなことできない。
そんなしがらみの中生きているわけで、実際口に出していえないことはたくさんあり、だからストレスがたまる。
何度も書いているけど、それをいえる人もいない。
いえる場所もない。
話を戻して、軟禁されるとトイレしかいけなくなる。
飲み物も取りにいけない。
手も洗えない。
洗えてもトイレの水。
そんな場所へ早く行くために、のんびりと夕食、いや夜食を食べることをできないで、早く食べていた。
母親が「犬食いはやめなさい」といった。
父親がフォローしてくれた。
しかし、その後も「口のくちゃくちゃという音がうるさくてテレビの音声が聞こえない」などといってきた。
少しでも早く食べようと口を早くしっかり動かしていただけ。
それでも、母親にとってはいらだたしかったのかもしれない。
愚痴はとことん口にしてきた。
僕はうつむき加減で目を死なせて食べていた。
愚痴をすんなりいえる立場の人っていいよね。
たぶん、これがストレス社会の仕組みなのかも入れないね。
夜食を食べだしたとき、このストレスをどう発散すべきか悩んでいた。
爆発?怒り?
でもそれは、親をあおる逆効果。
胸の奥に押し込む憤り。
苦しみ。
それが、なんとなく目を潤ませた。
涙が出そうだった。
何もいわないようにしていたことが、僕にこんなに久しく涙を浮かばせた。
これが、ストレス社会につぶれそうになっている実感なのかもしれない。
ひたすらストレスに耐える。
それで出てくる涙。
こんな涙、ひさしぶりかも。
感動の涙以外最近なかった。
今の表情って、親の目にどう映るのかな。
こどもが黙って、目を潤ませている。
しかも男の子がだ。
いつもは無表情か、いらいらしている顔か、怒りの顔なのに。
そんな顔をしていても、母親は愚痴しか言わなかったけど。
僕は誰に愚痴が言える?
いっても聞いてくれなければ、言えたことにならない。
誰も僕が洗濯していても、感謝の言葉を言わない。
平然と、誰かが洗ってると思われている。
それが主婦の宿命なのかもしれない。
でも、寂しいね。
こんなに毎日がんばってるのに、あたりまえと思われているのか、気づいてもらえてないだけなのか、せつない。
でも、僕だって誰かが洗ってるときにその人に感謝の言葉を言ったことがあったか思い出すと、その気持ちを正当化して発表することは難しいことだと思う。
洗濯をしてくれた人に、母や祖母、少し前には兄に感謝の言葉を言ってなかった。
だから、今僕の置かれている立場から考えれば、いわれないことが自然なのかも。
言わない本人たちにとって、気にとまりもしないことなんだろう。
それでいて、毎日たくさんの洗濯物を荒っぽく出される。
少しは丁寧に出してほしい。
裏表とか、ためていたのをたくさん出すとか、くさいのとか。
でも、それ以外の姿を見て、不本意なアドバイスされたり、こうしろああしろいわれるのは憤りを感じる。
わかっているような言葉を使って、こうなりなさいという。
僕の考えも聞かずに少しの情報だけで決めてる。
僕はさ、あなたたちの洗濯物毎日洗濯機に入れて、何時間もかけて干してるんだよって。
本当は自分の服が必要で洗いたいだけなんだけど、それじゃあ悪いかなと思って、ついでに洗ってあげてるのに。
何もしてない、何もしてないであがいてると思われてる。
思い込みかもしれないけど、洗濯に対する家族の評価は低い。
週末にまとめて洗えばいいと思っているのかもしれない。
それじゃだめなんだ、こつこつ洗わないと次の日が忙しい。
ハンガーだって追いつかない。
ハンガーにかけっぱなしだってだめなんだよ。
乾いたら取り込まなきゃ、ハンガー使えない。
仕事が忙しいのはわかる。
でも気づいたら取り込んでたたんでほしいよ。
僕は強迫観念があって、そこまでストレスたまってできない。
話が戻るけど、母親に愚痴を言われてストレスがたまって、強迫観念の回避行動が発作を起こした。
足を洗いたくてたまらなくなった。
そんな僕を見てさらに母親は怒鳴り散らした。
愚痴をいわれればいわれるほど、ストレスになる。
それが正しいことでも、今はそっとしておいてほしい。
だけど、尻尾に噛み付いてはなれない。
目は死んで、感情がなくなった。
感情を持つことがいやだった。
母親がまたサスペンスを見ている。
サスペンスは人殺しばかりで僕は好きじゃない。
最近見たくなくなった。
悪い記憶だけ残るんだ。
だから音も聞きたくない。
感覚を持たないようにして、その場からいなくなった。
親の目から開放される。
しかし部屋に入れば軟禁される。
あまりにも愚痴の出る現実。
お酒を飲んでいっぱいしゃべりたかった。
そんな時間なかった。
しゃべる人もいない。
苦しいよ。
我慢してるから、気を使って我慢することがたくさんある現実だから、スポーツジムが楽しいのに。
今日はスポーツジムも楽しくなかった。
苦しかった。
もっと楽しみたかったよ。
今度はキリンさんといっぱいお話できますように。
おやすみなさい。
(;´Д`)ノシ
今日はスポーツジムに親といく日で、親の帰りを待っていた。
待っている間着々と準備をしてタオルを残して準備が整った。
タオルはたぶん、痴呆症の祖父のいるところにある。
それがいやでとりにいくのを考えた。
親が帰ってきたときに、同時にとりにいけばカモフラージュになるかと思い、待っていた。
2時間がたった。
ずっと立ちっぱなしで待っていたので、その状況に苛立ちと吐き気がしてきた。
あたりは真っ暗になっていた。
さっきまで明るかった。
こんなに待たされるなら、2時間前に自分ひとりで先にいっていればよかったと後悔した。
今からでも遅くない、先にいくか悩んだ。
耐え切れなくなって、タオルを取りに行くことにした。
痴呆症の祖父の向こうにそれはあった。
軽くあしらって、すばやく退避することにした。
抱え込んで持とうとした洗濯物の束が落ちそうになって、持ち替えたらばらばらになり、同時に持っていたハンガーが壊れた。
それでもその場を早く立ち去りたかった。
同時に雨が降り始めた。
こんなときに雨。
僕の見切り発車を阻む出来事。
残念だった。
そのころになると、ストレスからか、気分がよかったのに機嫌が悪くなってきていた。
親が帰ってきた。
「ごめんごめん遅くなって」と軽くあやまられた。
遅くなるならメールくらいいれろよと、心の中で叫んだ。
そうすればはやくいけたのにと、叫んだ。
でも、声には出さなかった。
仕事だったんだし、遅くなるかもっていってたんだから、いまさら何を言っても、買い物までして疲れているのに申し訳なさそうに帰ってきている親に今言いたいことをすべてぶつけたら、それ以上ストレスにさせてしまうんだろうと思っていうのをやめた。
一言でもしゃべるとそれが親の負担になりそうだからそれ以降しゃべらなかった。
しゃべったら、楽になるかもしれないけど、親にとってはストレスだし、たぶん反論してくる。
そうしたら僕もストレスをそれ以上に受けてしまう。
でも、スポーツジムでがんばれば、キリンさんと楽しくお話できればそれは解消されると思っていた。
しかし、時間は少なく、案の定僕の苦手な客が先に来ていた。
先日の外国の大地震で大々的に報道されていたニュースを見て、その人は「〜千人も死んだのか、ははは」と人を数にして笑っていたからだ。
その人はスポーツジムに来るたび、会社での愚痴を大きな声でこぼす癖がある。
そして、なりふりかまわず態度がでかい。
たぶん会社では身分の低い人なのだろう。
ここぞとばかり態度をでかくして、えらそうにしている。
そんな人は苦手だ。
そんな人が僕より先に来て、ベンチプレスをしていた。
僕もすぐにするはずだったが、同時にしたくなかったのでバイクに乗って時間をつぶすことにした。
血圧153だった。
その人のくだらない話が耳に入ると、本当にくだらなかった。
自転車をこいでいれば気分も変わって楽しくなると思っていた。
でも、そう変わらなかった。
キリンさんと笑顔で話せたのは最初だけ、名前を書くときだけだった。
自転車をこぎ終わると、さっきの客は終了していたので、早速僕はベンチプレスのメニューをすることにした。
結果、あがらなかった。
前回よりちからがでなかった。
なえた。
落ち込んだ。
体育すわりした。
今日は何のためにスポーツジムにきたのか悲しくなった。
時間もないし、せっかくメニューのレベルアップを目指していたのに。
ベンチプレスが終わると、普段のメニューをはじめた。
時間は20分もなくなっていた。
1セットを5分でこなすことにした。
休む余裕もない。
キリンさんに話しかける時間もない。
続けて3セットしているからいつもの重さが上がらない。
たぶん、効率悪い。
筋肉にあまり効いていない。
それでも、時間までに終わらせようと必死だった。
ついてこない体に、ついてくると言い聞かせた。
あがらなくても回数をこなさせた。
残り3分くらいだったろうか、ようやく終わった。
親は先に引き上げていって休んでいた。
終了時間を迎えるとチーフとキリンさんが掃除を始めた。
もはや話しかける隙なし。
へとへとになりながら、ちょっとだけキリンさんに話しかけてから、記録用紙に今日のメニューを書き込んで、お疲れ様でしたといって帰ろうとした。
声は届かず、チーフが気づいてくれたが、僕は存在感なくその場から姿を消した。
親がせかすような顔で待っていた。
無言でスポーツ飲料を受け取ると僕もすばやく歩き出した。
はじめてみるスポーツジムの終了時間。
静かだった。
寂しさがあった。
親の車に乗ると、スポーツジムでの活動意義などを考えた。
結局考えてみれば、今日は時間に合わせて無理な速度でがんばらなくても、明日きてゆっくり補強しておけばよかったんだ。
そんなことを帰りがけに思った。
そもそも、今日は食べ物のとり方で間違っていた。
朝飯では炭水化物を海苔巻き5本も食べておいて、お昼には野菜とたんぱく質しかとっていなかった。
それで夕方にスポーツジムにいけていたらまだよかったが、スポーツジムにいったのは夜7時過ぎだったから、すでにエネルギーもなくなっているだろうころだった。
間に何かエネルギーになる炭水化物を取っておけばこんなにちからがでない状態にはならなかっただろうに、親が遅くなるということを見込んでエネルギーの摂取をしていなかった。
それが今回の間違い。
でも、親がもっと早く帰ってきていたら、遅くなるというメールをくれていたら、と考えるとそれは間違いなのか、最近体重が増えたからそれに対して少しずつまた食べ物の量を減らそうとしていたからよかったのか、そんなことを考えていたら、結局は誰が悪かったのかということを決めてそれのせいにして、落ち着きたかったんだろう。
誰のせいだ。
そんなこと、考えたって意味ない。
どんどん暗くなっていく。
落ち込んでいく。
でも、この気持ちは親に話せない。
親だけでなく、話す人がいない。
愚痴を言える人がいない。
親に言えば、逆に反論される。
そんなこといわれたら、僕も怒りが出てしまう。
この前、親の前で豆腐を床に投げ落とした。
父親があんまりも酒に酔っ払ってからんでくるので、普段から我慢していたのを爆発させた。
そうしたら、その光景を見て、両親いわく「短期直しなさい」だそうな。
僕はその場のその一言で爆発したわけじゃない。
普段から父親の酒癖がいやだった。
一言一言が皮肉でいやだった。
でも、それは家庭の事情や祖父祖母のことを考えて、我慢している父親に対する少しの気遣いとして、煙たい態度はみせないようとしていたんだ。
だから、僕は反抗もせず意見もいわず、話を聞き流していたんだ。
でも、そのときはものすごく皮肉だった。
そんな皮肉ばかりの家庭に生まれたことを残念に思い、そんなことを知らずにいう大人になるまいと心に誓った。
そんな前のこともあり、またひたすら我慢していた。
たぶん、そのストレスを衝動で怒りに変えて、爆発させたらまた言われる「短気直しなさいよ」って。
絶対に反論してくる。
親は親同士、愚痴や文句を言って気を休めているけど、僕には言える人がいないんだ。
親に言ったら逆にストレスになるんだ。
でも、このまま我慢していていいのかな。
絶対に爆発する。
そんなことを考えながらシャワーを浴びた。
家に帰れば、軟禁される。
軟禁される。
軟禁される。
9時に寝る痴呆症の祖父。
夜中に起きてきてはいかいするくせに、寝るときは早い。
そのせいで、祖父母のいる家に部屋のある僕は10時には部屋に入らないといけない。
入ったら最後、出られない。
出ようと動くとやたら耳のいい祖父がおきてきて、「だれだ」と叫ぶ。
犬よりいやだ。
はいかいするときは、僕の部屋をのぞいてきたりする。
何度もドアを開けてのぞく。
足が弱いので歩幅は狭く、夜中ごとごと足音が響いてすぐわかる。
臆病。
先祖様に見られていると思うといえない言葉だけど、警戒心が高いんじゃなくてただ怖いだけだと思う。
そんな祖父に言いたい言葉は山ほどある。
でもそれはお天道様の目を気にするといえない。
若者で僕ほど、「お天道様の目」を気にしている人は少ないと思う。
人が見ていないから、赤信号をわたろう。
人が見ていないから、速度を上げよう。
人が見ていないから、ごみを捨てよう。
そんなことできない。
そんなしがらみの中生きているわけで、実際口に出していえないことはたくさんあり、だからストレスがたまる。
何度も書いているけど、それをいえる人もいない。
いえる場所もない。
話を戻して、軟禁されるとトイレしかいけなくなる。
飲み物も取りにいけない。
手も洗えない。
洗えてもトイレの水。
そんな場所へ早く行くために、のんびりと夕食、いや夜食を食べることをできないで、早く食べていた。
母親が「犬食いはやめなさい」といった。
父親がフォローしてくれた。
しかし、その後も「口のくちゃくちゃという音がうるさくてテレビの音声が聞こえない」などといってきた。
少しでも早く食べようと口を早くしっかり動かしていただけ。
それでも、母親にとってはいらだたしかったのかもしれない。
愚痴はとことん口にしてきた。
僕はうつむき加減で目を死なせて食べていた。
愚痴をすんなりいえる立場の人っていいよね。
たぶん、これがストレス社会の仕組みなのかも入れないね。
夜食を食べだしたとき、このストレスをどう発散すべきか悩んでいた。
爆発?怒り?
でもそれは、親をあおる逆効果。
胸の奥に押し込む憤り。
苦しみ。
それが、なんとなく目を潤ませた。
涙が出そうだった。
何もいわないようにしていたことが、僕にこんなに久しく涙を浮かばせた。
これが、ストレス社会につぶれそうになっている実感なのかもしれない。
ひたすらストレスに耐える。
それで出てくる涙。
こんな涙、ひさしぶりかも。
感動の涙以外最近なかった。
今の表情って、親の目にどう映るのかな。
こどもが黙って、目を潤ませている。
しかも男の子がだ。
いつもは無表情か、いらいらしている顔か、怒りの顔なのに。
そんな顔をしていても、母親は愚痴しか言わなかったけど。
僕は誰に愚痴が言える?
いっても聞いてくれなければ、言えたことにならない。
誰も僕が洗濯していても、感謝の言葉を言わない。
平然と、誰かが洗ってると思われている。
それが主婦の宿命なのかもしれない。
でも、寂しいね。
こんなに毎日がんばってるのに、あたりまえと思われているのか、気づいてもらえてないだけなのか、せつない。
でも、僕だって誰かが洗ってるときにその人に感謝の言葉を言ったことがあったか思い出すと、その気持ちを正当化して発表することは難しいことだと思う。
洗濯をしてくれた人に、母や祖母、少し前には兄に感謝の言葉を言ってなかった。
だから、今僕の置かれている立場から考えれば、いわれないことが自然なのかも。
言わない本人たちにとって、気にとまりもしないことなんだろう。
それでいて、毎日たくさんの洗濯物を荒っぽく出される。
少しは丁寧に出してほしい。
裏表とか、ためていたのをたくさん出すとか、くさいのとか。
でも、それ以外の姿を見て、不本意なアドバイスされたり、こうしろああしろいわれるのは憤りを感じる。
わかっているような言葉を使って、こうなりなさいという。
僕の考えも聞かずに少しの情報だけで決めてる。
僕はさ、あなたたちの洗濯物毎日洗濯機に入れて、何時間もかけて干してるんだよって。
本当は自分の服が必要で洗いたいだけなんだけど、それじゃあ悪いかなと思って、ついでに洗ってあげてるのに。
何もしてない、何もしてないであがいてると思われてる。
思い込みかもしれないけど、洗濯に対する家族の評価は低い。
週末にまとめて洗えばいいと思っているのかもしれない。
それじゃだめなんだ、こつこつ洗わないと次の日が忙しい。
ハンガーだって追いつかない。
ハンガーにかけっぱなしだってだめなんだよ。
乾いたら取り込まなきゃ、ハンガー使えない。
仕事が忙しいのはわかる。
でも気づいたら取り込んでたたんでほしいよ。
僕は強迫観念があって、そこまでストレスたまってできない。
話が戻るけど、母親に愚痴を言われてストレスがたまって、強迫観念の回避行動が発作を起こした。
足を洗いたくてたまらなくなった。
そんな僕を見てさらに母親は怒鳴り散らした。
愚痴をいわれればいわれるほど、ストレスになる。
それが正しいことでも、今はそっとしておいてほしい。
だけど、尻尾に噛み付いてはなれない。
目は死んで、感情がなくなった。
感情を持つことがいやだった。
母親がまたサスペンスを見ている。
サスペンスは人殺しばかりで僕は好きじゃない。
最近見たくなくなった。
悪い記憶だけ残るんだ。
だから音も聞きたくない。
感覚を持たないようにして、その場からいなくなった。
親の目から開放される。
しかし部屋に入れば軟禁される。
あまりにも愚痴の出る現実。
お酒を飲んでいっぱいしゃべりたかった。
そんな時間なかった。
しゃべる人もいない。
苦しいよ。
我慢してるから、気を使って我慢することがたくさんある現実だから、スポーツジムが楽しいのに。
今日はスポーツジムも楽しくなかった。
苦しかった。
もっと楽しみたかったよ。
今度はキリンさんといっぱいお話できますように。
おやすみなさい。
(;´Д`)ノシ
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