憎悪。

小学生の時、僕を監視する怖い子がいてその子が人を平気でぶつ僕に相手の気持ちになって考えろということを身につけさせたので私は人への気遣いをするようにしていた。僕は五年前、ストーカーになりかけていた。自分が好きな気持ちを素直に伝えれば別れそうになっても、わかってくれて、また好きになってくれるという考え方だった。それはひとりの女性から厳しく突き放される経験をして、我慢することや相手の立場を考えることをさらに身につけた。こんな私には癒されるといって人が集まってきた。私はまじめに話を聞いてくれるといって、特に女の子は相談をしてきた。はなすうちになかよくなり好きになっていった。私は好きな気持ちを伝えた。しかし、断られた。なのに、私より後に知り合った欲望むき出しの男にその子はついていった。そんなことを三年間繰り返した。その子の為に負担にならないように気遣いをかかさないでいたが、気がつくといつも一人だった。二年前、彼女ができた。私より何倍も包容力があるように思ってた人だった。優しいその人に僕の心は落ち着き無理はせず暖かくなった。しかし一ヶ月と持たず、遠距離に我慢できなくなったその子は
私を振った。そしてすぐ妊娠して年内に結婚をした。優しすぎて自分がない、男の体をすぐ受け入れ自分の体をやすく売るだけの女の子だった。これが僕の傷になる。それ以来その二つの言葉を目にすると怒りがわいてくる。自分の欲望を抑えて生きている僕は捨てられて、欲望のままセックスをしたがるだけの男が女の子をものにしてる。僕はそれ以来、男に依存している女の子はあっさりとみなくなった。程度の低い人間と理解しつきあうのをやめた。それと反対に、男には依存せず自分を信じて生きている人を尊敬するようになった。依存しない人を好きになるようになった。そんなときすぽーつじむで理想の女性に知り合った。だからといってすぐにナンパにかかる僕ではなく、あくまでも相手の気持ちを考え、無理に個人情報は聞き出さず、私的なことには誘わず、じむではなしていてもおかしくないようなことを考えはなしていた。第一に楽しく過ごしてもらうことを大切にして。携帯のアドレスを忘年会で聞き出そうとしていたけど、翌年もあえると思うと焦らないでいいと思い直し無理矢理聞くことはやめた。はなしてくれるまで聞き出さない。自分からはなしたくなるよう
な関係になる。それが楽しみだった。だいぶ仲がよくなった頃、彼女は掛け持ちしていた仕事を変えた。そのときはラッキーに思えた。僕の通っているメンタルクリニックで仕事をすることになった。しかし実際は、僕のカウンセリングの内容でうつから元気になる一番の話ができなくなった。彼女がまだじむで働いていることはふたりの内緒にしているからだ。僕が好きでいろいろしていることを雇い主が知って僕にいいことがあるだろうか。ましてやはなしてしまえば雇い主の性格からくびになるだろう。つまり僕の本当の気持ちをはなす場所ではなくなった。そしてその場所で僕は真実を耳にした。最近彼氏ができたことを。僕が一年半大切に育ててきた絆をぶったぎられた気がした。それからという時間僕は人間が憎悪だ。憎悪で悲しい。憎悪も増えるばかり。心の許せる人がいない。あの人に心をみてほしい。